カテゴリ:オーディオ
オーディオアクセサリー誌の132号にラステーム・システムズの新しいデジタルアンプ,RDA-212のことが載っていた。2月23日に発売されたばかりのようだ。おそらく,sinさんが以前書かれていた,RSDA202を「アルミの筐体にして、スピーカー端子をグレードアップしたモデル」とはこのRDA-212だったのだろう。RSDA202で個人的に不満だった点は2つあったが,RDA-212ではその両方が解消されているようだ。 まず,スピーカー端子がオーディオ機器らしくなっている。バネ式で固定に不安が残ったRSDA202のものに比べ,RDA-212ではバナナプラグにも対応したしっかりしたものになっており,安心感がある。 もうひとつは,ノイズについて。私の環境では,RSDA202はプリメインアンプとしてボリュームを絞って使うと問題ないが,パワーアンプとしてボリュームを最大にして使った場合にサーノイズが乗った。RDA-212ではトロイダルトランスと大容量コンデンサが使われ,電源部がかなり強化されているようなので,私の環境でも電源に由来するノイズは軽減される可能性がある。なお,この内部写真が載っていたSuperCOMのページによると,音量とバランスはRSDA202と同じアルプスボリュームが使われているようだ。 また電源部が内蔵されたことで,RSDA202では必要だったACアダプタが不要になったのも個人的にはメリットの1つ。ただ,巨大なトロイダルトランスが入ったためにサイズがW210×D210×H44mm,重さも約2.8kgとなり,W110×D83×H30mmで約350gというRSDA202の驚異的な身軽さは失われてしまっている。 一方,トロイダルトランスの採用は音質的には有利だろう。定価は39,900円とのことなので,ACアダプタを加えても15,000円程度で手に入るRSDA202と比べてどの程度差が出るのかが気になるところ。マイコミジャーナルによるとデジタルアンプ部分は新設計のものが採用されているとのことなので,RSDA202のようにICとしてTRIPATHのTA2020が使われているわけではなさそうだし,単純に「RSDA202+トロイダルトランス」というイメージの音とは違うのかもしれない。 この大きさでこの価格帯となると,W275×D328×H103mm,7.5kgでトロイダルトランスを2基搭載したオンキョーのA-933(写真左)や,W130×D179×H54mm,1.4kgでデジタルアンプでは実績のあるフライングモールのCA-S3(写真中)あたりも比較対象になりそう。もっとも,このあたりの大きさになると真空管アンプに目が行くようになる私としては,デジタルアンプにはむしろNU FORCE icon(写真右)やSilverStone EB02のような(サイズの上での)スマートさを追求してほしい気もする。 スピーカー新製品情報 ケンウッド 小型デジタルアンプ KAF-A55 デザイン小物・インテリア雑貨 グッドデザインのグデザ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月14日 17時44分39秒
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